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●●さん こんにちは
at WILL 心理セラピストの長井啓悟です。
寒いです。
僕の住む街は今日も雪が降っています。
そういえば今日はSt.バレンタインデーなんですね。
なんかドキドキわくわくされてる方もいらっしゃるのでしょうか^^
いいですよね、ささやかでも世の中が幸せになるようなイベントは。
(メーカーやお菓子屋さんが潤うだけという夢のない話もあったりしますが^^;)
僕にはまったく関係ない話ですが(笑)
そんな中、友人たちと話す機会があり、そのときに心理と幼少期の親との関わりが話題になり、
アダルトチルドレンや生きづらさの問題を、自身の経験などを織り交ぜながら、
それぞれの視点で、様々な角度から意見を交わしてきました。
そんな機会を通じて、僕自身が感じるところを今日は本音で語ってみたいと思います。
それでは長井啓悟のメールマガジンをお届けいたします。
どうぞ最後までよろしくおつきあいください。
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生きづらさの原因は、何をやってもうまくいかないのは本当に親のせい!?
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心理学や心に関することを学んだり、カウンセリングやセラピーを受けた事のある方は、
人が大人になっても自己重要感が低かったり、生きづらさを感じるのは、
幼少期に親との関わりの中で経験したつらい出来事や心の傷が原因であるという話を
聞かれたことがあると思います。
実際、この世に生まれてから成人し、独立するまでの間、通常であれば一番長く時間を共にし、
人格形成という部分においても一番影響を受けるのは両親であることは間違いありません。
子どもというのは当然親を選んで生まれてくることはできません。
(ここではスピリチュアルな話は抜きにして進めます)
また、どんな親であれ、親の存在なしにひとりで生きていくことは不可能です。
親からどんなに厳しくされようと、暴力や虐待を受けようと、逆にまったくかまってもらえず
育児放棄のような状態にされようが、それがどんなにつらく苦痛であっても、
なんの力も持たない子どもには抵抗する術はなく、イヤでもそれを受け容れるしかありません。
不幸にも親から自分を大切に扱われなかったと思って育った子どもは、親の言うことを聞かない、
期待に応えることのできない自分は悪い子だからこんな目に遭うんだ。
お父さんやお母さんに愛されない自分は価値のない子なんだ。
親に愛されず悲しかった思いも、怒鳴られて殴られて、痛くて悔しかった思いも
全部小さな胸の奥に押し込んで、自分を責めるのです。
子どもはどこまでも健気です。
どんなにひどい目にあわされても親が大好きなのです。
そうやって親から受け取ったネガティブな価値観、セルフイメージをもったまま大人になって、
その頃封印したはずのマイナス感情が、いつまでも自分を苦しめる。
いわゆる“親からの刷り込み”のせいで、というやつです。
もちろんそれがすべてであるとは断言できませんが、自分に対する価値観、
生きづらさの根本となっていることには間違いありません。
ではやはり親が悪いのか?親のせいなのか?ということですが…
“はい悪いです”。
さきほどお話したように子どもは無抵抗です、というより抵抗の術も力も持ちません。
親がいなければ何も出来ないし生きてはいけないのです。
悲しいかな、親の腹ひとつで子どもはどうにでもなる、というかならざるをえないのです。
【親が悪いとか、親のせいとか、大切なのはそこではありません】
僕もそうでした。
中学、高校と身体も大きく成長し、力も強くなってくる頃、
親に対して強烈な反抗心を抱き、子どもの頃わかってくれなかった母への怒り、
僕の気持ちなどまったく理解せず、なにかといえば暴力で抑えつけようとしてきた
父への復讐心は凄まじいものでした。
何度も父を殴りたい、殺してやりたいとさえ思っていました。
力ではもう負けないのもわかっていました。
でもやっぱり、いくつになっても僕はこの人達の子どもでした。
最後の最後で振り上げた拳を振り下ろすことはできず、独立し家庭をもった今でさえ
どこかでまだ親の支配に甘んじている自分がいて、それをどうすることもできない自分が
とても無力で、無価値で、自分に対して無性に腹が立ったりしていました。
やがてその怒りは、こんなふうにいつまでも自分を責め、苦しまなければならないのは
あいつらのせいだ!と親のほうに向く。
そしてまたそれを必死で理性で抑え込み、また自分を責める。
そんな負のスパイラルをぐるぐると抜け出せないままに40数年生きてきました。
【親の責任を問うことよりも、自分が過去を終わらせ手放し、自分らしく生きることが大事】
そんな自分自身の経験から学んだこと、それはずっとそのまま親のせいにして生きていくか、
それとも過去と向き合い、終わらせ手放すか?
こんな自分を苦しめる厄介な価値観を持ってしまったきっかけはたしかに親かもしれません。
でもそうやって誰かのせいにして生きるのは、自分の人生を生きることを放棄するということ。
自由に思いどおりに生きるということは、目の前で起きるすべてのことを受け容れるということ。
つまり自分の思いどおりに、選択どおりに生きる以上、その人生において起こることの
すべての責任を自分でとるという覚悟が必要であるということ。
あなたが背負うことになった過酷な経験や悲しい過去は、たしかに子どもの頃に受けた
心の傷かもしれません。
しかし今、そのことで苦しんでいるのは、大人になった現在のあなたではありませんか?
たしかに子どもの頃は親に逆らうことも、どうすることも出来なかったでしょう。
でも今はそうではありません。
あなたはもう一人で生きていくことも出来れば、YES,NOを、意思表示をできる大人なのです。
親があなたに与えた望まざる価値観を、後生大事に持ち続けるか手放すかを選ぶこともできるのです。
身体は大人でも、心の中はずっと傷ついた当時の子どものままで生きていきますか?
自分の怒りや悲しみをなかったことにして、心が望んでいないのに
親を赦せと言っているのではありません。
ただ、いつまでも親のせいにするのはやめて、これは自分の問題なんだと受け容れ、
自分と向き合い過去を癒し、手放すことで本当に自分らしく、
心から望む人生を生きるという選択をするのか?ということ。
それを私たちは選べるのです。
僕は心理という学びを通じ、そのことに気づきました。
とはいえ、僕もまだまだ完全に手放せてはいません。
感情が揺り戻され、怒りが全身を覆いどうしようもない苦しさに苛まれることもあります。
もちろんそのときは苦しいです。
今からあのときの恨みを晴らしに親のところへ乗り込んでやろうか!?
そんな気持ちになってしまうこともありますが、親のせいにして怒りを外側に向けても
何も解決しない、自分の問題であることを受け容れ、向き合う。
そうしない限りなにも終わらないし始まらない、自分の望む人生など一生歩めない。
「誰のせいか」ということよりも、そのことを大切に考えてほしいのです。
一時的に親のせいにして自分自身が感じている感情や生きづらさから目をそらしても
結局は自分に還ってくる。
本当に大切で必要なのは、それら自分の人生で起こるすべてのことは
自分自身の問題であるということをちゃんと理解して受け容れ、
向き合っていくことだということを。
もし、心から現状を変えたい、生きづらさから自分を解放し、望む未来を創造したいと
心から願うのであれば。
ではまた。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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『編集後記』
今回のメールマガジンいかがでしたか?
「あなたがこんなふうに苦しんでいるのは親の刷り込みのせいです」
心理セラピストやカウンセラー、心理系の本なんかではよくそう言われるけど
それって本当に親のせいなのかな?
友人のそんな一言が、しばらく僕の頭から胸から離れませんでした。
そうだ、親子の問題は誰のせいか犯人探しをすることではない。
そこから受け取った親の価値観や生きづらさやから
苦しんでいる本人が解放されることが大切なんだ。
そして自分が自分らしく本当に望む人生を歩いていけることが大切なんだ。
そんな思いをとても強くしました。
心理セラピストは、いえ、少なくとも僕のセラピストとしての在り方はそうなんだと。
いつまでも親が悪いとか、親のせいだとか言う部分ばかりに共感し、ハグまでして
それでいいいんだよ、あなたは悪くないんだよだけで終わってしまうような残念な
セラピストやカウンセラーもいるようですが…。
結局向き合うことを遠ざけ、依存を助長してしまうような存在になるつもりはない。
僕が心理セラピストを志した原点に立ち戻り、自分の腹が決まる瞬間でもありました。
志のある人たちと交わり、言葉を交わすほど有意義なことはありません。
人に恵まれている僕はとてもしあわせであることを知り、
感謝を学ぶいい機会にも恵まれました。
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